その3 はじめてのTUR-Bt手術

膀胱癌と闘う

TUR-Btは全身麻酔を選択する人もいらっしゃるようですが、一般的には下半身麻酔で行われます。脊椎注射なので注射針を刺すときは少々痛いです。注射後徐々に下半身にしびれが来て感覚が無くなっていきます。麻酔の効きをあれこれ確認されたのち尿道から内視鏡を入れて手術開始。各所いじられている感覚はあるのですが、さして痛みもないしお腹のあたりからついたて風にタオルがかかっており手術中の様子は見えません。意識だけはハッキリしているのでボケっと天井を眺めていることしかできません。 

手術時間は思っていたよりも短くあっさり終了、手術台からベッドに移され横になったまま手術室から出る際に執刀医から瓶に浮かぶ切除された部位を見せられ
「少々大き目の腫瘍で、浸潤も深く膀胱壁ぎりぎりまで切除しました。」と告げられました。

もしかして、進行状況は深刻なのかなと思いましたが、麻酔のせいで少しぼんやりしており病室戻るとつい、寝入ってしまいました。
目が覚めたら麻酔の効きが弱まってきて感覚が戻ったことにより下半身を襲う違和感を感じました。違和感の正体は尿道カテーテルでした。

【尿道カテーテルとは】
尿を排出させるため、尿道から膀胱へ挿入する管のことです。

術後の出血を確認するために採尿バックで視認するためのようです。膀胱癌では尿道経由で内視鏡による手術が多く術後に尿道カテーテルがつきものです。カテーテルの太さや挿管位置などによる痛み、違和感を伴います。

この日以降術後に繰り返される尿道カテーテルに私はもがくことになります。

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